ブロガーと営業マン

最近のid:ucchijouさんのエントリに乗っかってみるテスト(笑


私、リアルで営業マンとして約7年、販売員として約2年キャリアを積んでいるのですが、たまーに、新人や他の部署の同僚や友人などから『営業は悪いことをしていないのに頭をペコペコ下げなきゃいけないからやってられない』と、まるで私が10代の頃思っていたようなこと(苦笑)を言われることがあります。

そんなとき、私は
『下手に出ているように思わせて、実は相手を支配してしまうのが営業の醍醐味なんだけどな』
と答えるようにしています。まあ、だいたい普通に提案型営業をしていたらそんなにペコペコすることはありませんし(笑)


で、仮に私がルート営業もしくは販売員だったとして、その時にお客様から最も聞きたい台詞。それが何だか分かりますか?

それは、
『○○サン(←私のこと)にはお世話になっているから断れないなー』
なんですよね。
お客様がこの手の台詞を口にしたときにようやく、それまでにお付き合いをしていただいているのだけども、真に安堵することが出来るわけです。



営業している人間なら必ず言われたことのある言葉。
『「自分」を売りこめ』
例の台詞は自分を買ってもらっていなければ出てこないんですよねぇ。


でも、もし逆にあなたが取引先の顧客であったり営業を受ける立場の時に、こういうふうなことを言ったり思ったりしたならば、それは危険な兆候。アブナイ!

なぜなら、こうなってしまうとお客様であるあなたは、営業マンの思うがままに手の平で遊ばされてしまうことが多いからです。
狡い営業マンなどは、時にはショボイ商品をわざと断らせるように仕向けたりしながら、あなたから確実にお金を奪っていきます。
そして、会社の方針や営業マンによってはこのあたりから、徐々にそれまでのサービスの質を落としてみたり、相場より高い価格で商品を販売したりして、あなたから搾取しようとしてくる可能性があります。
そうなるとインチキ宗教と同じで、詐欺まがいな契約等を結んでしまわないよう注意が必要です(汗)


なので、新人営業マンには「営業は異性を口説くのと変わらないよ。○○君も女の子を騙したり、逆に騙されたりしたことがあるでしょ?」なんて言ったりもします。
ですがこれって恋愛だけでなく、何気ない私たちの日常にもバシバシ当てはまってしまうんですよね。私のような打算的な人間は特にそう(苦笑)
「天然」の人なんかは当てはまらないかもしれませんが(笑)


ブログも同じ!
「書いているもの」が営業マンでいう「商品」であり、「誰が書いたか」というのが「営業マン自身」だったりします。

ですので、「誰が書いたか」で情報の価値を計る人は営業マン重視で物を買う傾向があるかも?

逆に「何を書いたか」に重きを置く人は、商品重視。喩えるなら、愛想のない頑固親父のいるうまいラーメン屋。『俺じゃなくてラーメンが主役だ、コラ』みたいな(笑)


ところで、ブロガーとは「書き手」を指す言葉なのですが、そんなブロガーも時には「読者」になっているのが普通ですよね?
ですので「書き手」である時には自分を信用してもらうことが目標になるだろうし*1、読者の時には『コイツには騙されないぞ』と構えてしまうのがスタンダードだと私は思う。


ただし、営業マンは自身の勉強の為に敢えて他の営業マンのトークに引っ掛かったフリをすることもある訳でして。
そういう時はたいがい、さんざん相手の話しを調子良く聞いて脈アリと思わせておきながら最後の最後で「NO!」とキッパリ断わるという血も涙もない行動を取るんですね。

で、この間に相手の一挙手一投足をつぶさに観察し、良いところはもちろん、悪いところでさえ反面教師として自分に吸収させます。

これは新人研修で先輩に同行しているときなどは特に重要です。
先輩を観察し、自分ならばどうアプローチするかを考えることが常に出来ているのならば、やがて一人立ちした時に、先輩任せでただボーっと研修をこなしていただけの人に大差をつけることができているハズです。

で、これが私の思うucchijouさんの状態。普通とは少し立ち位置が違っているんですよね。

つまり、通常の関係である「書き手←読者」もしくは「読者←書き手」ではなく
「書き手←書き手」であると。
目線が違うんだよねー、という話し。

で、そんな営業マンでありながら時には買う側にもなる私が言いたいのは、『会社や人(書き手)でなく、商品(文書)をたとえ面倒でもしっかり吟味しなければいけませんよ』ということ。
これはucchiJouサンが再三言っていることと同じですね。ホリ○もんや総○の内○所長らのカリスマに迎合したら騙されるかもよ?ってことです。

でも、なんだかんだで情に流されてしまうのが人間。だから、いくらネットが発展しようとも営業という仕事が無くなることはないと思われます。

『誰か私を雇いませんか?朝が弱いんだけども…(自爆)』


(追記)
営業マンは、プライベートな時間に客から突然電話がかかった時、家族や恋人とは全然違うテンションで会話をしてしまい顰蹙を買うこと、あ る あ る ですよね?
orz…。

*1:私のようなチラシの裏的オナニータイプーは除外